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学科 | 社会学科 |
年度 | 2011 |
ゼミ名 | 板垣 竜太 |
タイトル | 子どもの学力の規定要因―都道府県別の学力、とくに福井県に注目して― |
内容 | この論文は、子どもの学力の規定要因について明らかにすることを目的としている。本稿において注目されるのは、都道府県別にみた学力、特に福井県の学力についてである。 本稿において明らかになったのは、以下の点である。 1. 先行研究では、個人のレベルでみた場合、家庭の社会階層が子どもの学力に影響していることを明らかにしてきた。しかし福井県は子どもの学力が高いにもかかわらず、県民の社会階層が高いとはいえなかった。また、各都道府県の学力とその県の社会階層の間に相関があるとはいえず、社会階層の高い人が多い県ほど学力が高いともいえなかった。 2. 福井県は、独自の学力調査や少人数制クラスを実施しており、また宿題量を多くすることで子どもの学力向上に努めていた。 3. 福井県においては、家族のメンバーが子どもの学力を積極的にバックアップしており、このことが家庭での良好な学習環境となっていた。また全国的にみても世帯人数の多い県ほど学力が高い傾向にあり、高い学力を習得するためには家庭環境が重要であることがデータから示された。 |
講評 | いわゆる「学力」に地域差を初めとした格差があることは既に様々な観点から研究されているが、この論文は既存の研究を丹念に整理したうえで、主として地域別の統計データやルポなどを活用しつつ、仮説的ながら家庭の役割や学校の運営などに着目した点において評価し得る。 |
キーワード1 | 子どもの学力 |
キーワード2 | 福井県 |
キーワード3 | 家庭環境 |
キーワード4 | |
キーワード5 | |
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