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学科 社会学科
年度 2011
ゼミ名 立木 茂雄
タイトル 「思春期の頃の親子関係」と「現在の親子関係」が大学生の「なりたい親のイメージ」に及ぼす影響について
内容  本研究は2011年の同志社大学在籍生275名に対して、「思春期の頃の母親・父親との関係の認識」、「将来自分がなりたい親のイメージ」、「家族の普段の生活について」の質問紙調査を実施した。この調査は〈思春期の頃の親子関係〉と〈現在の親子関係〉は、大学生の自分がなりたい親のイメージにどのような影響を及ぼすのか、という論題を明らかにすることを目的としている。重回帰分析の結果、思春期の親子関係は、なりたい親の理想像に影響している部分が見られた。しかし、大学生を対象とした今回の調査では、質問紙の尺度は有意確率が低かった。また、現在の親子関係と将来なりたい親の関係は、家族間のつながりがベッタリであるほど、子どもを溺愛したいと考える傾向が認められたが、それ以外の有意な関係は認められなかった。家族関係は大人になればなるほど良好な関係にもっていく意志をもつことができる。しかし〈なりたい親〉は自分の欲望であるため、思春期の頃の親子関係の方が影響を及ぼしている可能性が高いといえる。
講評  この卒業論文研究は3回生での文献展望を踏まえて、尺度の選択、先行実証研究の追試を行いました。その結果、先行研究の知見が必ずしも安定したものではないことを明らかにしています。方法論的に非常に手堅い実証研究で、先行研究の問題点をあぶり出すことに成功しているように思います。
キーワード1 親子関係
キーワード2 なりたい親
キーワード3 家族社会学
キーワード4  
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