詳細 | |
---|---|
学科 | 社会学科 |
年度 | 2011 |
ゼミ名 | 立木 茂雄 |
タイトル | 母親の就労は子どもの成績にどのような影響を与えるのか。 |
内容 | 近年、子育てをしながら働く女性が増えている。母親の就労が子どもにどのような影響を与えるのかについては、先進国を中心に研究がされてきたが、未だに明らかになっていない部分も多い。そこで本研究では、東京大学社会科学研究所附属社会調査・データアーカイブ研究センターSSJデータアーカイブから「第1回子ども生活実態基本調査,2004」(ベネッセコーポレーション)の個票データの提供を受け、母親の就労が小学生から高校生の子どもたちの成績にどのような影響を与えるのか分析をおこなった。 本研究では、母親の就労が子どもの成績に与える影響だけでなく、「食生活」「子供の過去の経験」「両親との会話」が母親の就労や子供の成績とどのような関係があるのかも検証した。その結果、母親の就労は子供の成績に対して直接負の影響を与えるが、「食生活」「両親との会話」にも負の影響を与え、その結果、子供の成績を下げていることが明らかになった。また、小学生と中高生の比較では、小学生の方が母親の就労によって成績への負の影響を受けやすいことがわかった。 |
講評 | この研究は、3回生から文献の展望を行い、リサーチ・クエスチョンの形成も比較的早く行えました。またそのために活用できるデータアーカイイブも自力で探してきて精力的な計量分析を行いました。母親のフルタイム・パートタイム就労は成績に負の影響を与えていることを示しました。この知見にどれくらいの一般化可能性があるのかについて、是非とも追試研究が必要である、と思わせる力作として仕上がっています。 |
キーワード1 | 母親の就労 |
キーワード2 | 子育て |
キーワード3 | 子どもの成績 |
キーワード4 | |
キーワード5 | |
戻 る |