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学科 | 社会学科 |
年度 | 2011 |
ゼミ名 | 藤本 昌代 |
タイトル | コスプレ化する服飾文化 |
内容 | 服飾文化は長い歴史を持ち、社会の中で絶えず、その姿を変えながら発展しており、社会と密接な関係にある。ファッションは、流行しているスタイルや風習のことをさすが、その中で、服を指して使われることが最も多い。この事実は、服飾文化はファッションと共に歩んでいる、と言うことを可能にするだろう。つまり、移ろいやすく、常に新しさを求めるものが服飾文化である。 本稿では、日本において独自の服飾文化を生み出したグループ(ゴシック・ロリータと姫ギャル、原宿の3グループ)に着目したものである。そして、昔の独自の服飾文化を持つグループと比較することで、近年に発生したグループの特徴を浮き彫りにし、服飾文化の観点から、日本の現代社会について考察している。1章では、社会のなかでの衣服の役割や意義について述べる。2章では、3グループを調査するにあたっての研究方法、3章では調査結果と明らかになった特異性について述べた後、4章ではこれらを踏まえて社会がもたらした服飾のサブカルチャーへの影響を考察している。 |
講評 | 本論文は、服飾における流行に着目し、模倣の対象が実在の人物から架空の存在へ移行しているという現象を分析したものである。昔から人々のおしゃれ志向や変身願望による化粧や衣装の装着は見られたが、たとえば、あこがれの芸能人の服装、髪型、振る舞いを模倣するなど、実在の人物に近づくような同一化機制によるものが多かったとし、現在はアニメのキャラクター、人形のような存在になるなど、架空の存在に近づくことを楽しむ人々がいるということを分析している。 データは雑誌、ウェブから情報を収集し、内容分析を行なっている。興味深いテーマであるが、研究への着手が遅く、仕上がりが十分とはいえない点が惜しまれる。 |
キーワード1 | コスプレ |
キーワード2 | サブカルチャー |
キーワード3 | 服 |
キーワード4 | |
キーワード5 | |
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