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学科 | 社会学科 |
年度 | 2011 |
ゼミ名 | 藤本 昌代 |
タイトル | コミュニティの比較から見る新たなコミュニティの形態 |
内容 | 情報化が進んだ現代社会において、さまざまなものが従来とは異なる様相を呈している。とくにコミュニケーションの発展はめざましいものがある。従来であれば遠方の友人と連絡を取るには手紙を出したり遠距離電話をしたりとコストも高かったのだが、インターネットの登場によってコストは著しく低下した。それだけでなく新たに非同期性や弱い紐帯の維持などさまざまなメリットがうまれた。それらの発展により大きな影響を受けたものがある。それがコミュニティである。新たに生まれたオンラインコミュニティはオフラインコミュニティとさまざまな面で異なる。 それに加えてオンラインコミュニティの中でも違いはある。代表的なオンラインコミュニティとして実名SNSコミュニティ(mixi)と匿名トピックベースコミュニティ(2ちゃんねる)を比較し、その違いを分析し、その結果どちらがより新たなコミュニティの形態であるかを分析する。その結果オフラインからのプレッシャーもなく、オフラインからの影響も受けづらく、より水平的構造に近い、匿名トピックベースコミュニティが実名SNSコミュニティよりも、新たなコミュニティの形態というにふさわしいコミュニティであるということができる。 |
講評 | 本論文は、インターネット上のコミュニティの匿名性と実名性による社会秩序の保たれ方の違いに着目したものである。一般的には実名性の高いコミュニティでは、現実社会の規範、サンクションが影響し、匿名性の高いコミュニティより、秩序が保たれやすいと考えられがちである。 しかし、筆者はそれは受動的であり、現実社会からの監視の目がない状態で、メンバー同士が作り上げていく秩序の方が表面的な秩序より、主体であり、コミュニティメンバーの信頼関係は監視状態があるものより、強いと言える、と結論づけている。演繹的に集団と秩序の関係を研究しようとした意欲は評価出来る。分析、考察に時間をかけられず、掘り込みが浅いことが惜しまれる。 |
キーワード1 | オンラインコミュニティ |
キーワード2 | インターネット |
キーワード3 | 2ちゃんねる |
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