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学科 | 教育文化学科 |
年度 | 2011 |
ゼミ名 | 沖田 行司 |
タイトル | 本居宣長の教育史的研究―「もののあはれ」論から考える学校教育の在り方― |
内容 | 本居宣長は、中国の儒教を規範とする「漢意」を排除することによって、日本独自の和歌や物語の研究を通して「真心」という人間の理である本質を見出した。この「真心」とは、様々なものや事に対してありのままに感じる素直な心で、その心を互いに共感する力を「もののあはれ」と呼んだ。このような国学者宣長の思想は、青年期の広い教養と京都遊学期におけるさまざまな師や和歌・物語との出会いが大きく影響している。 まず第一章ではこの京都での「私有自楽」な生活を中心として、宣長の思想形成について考察する。次に第二章では賀茂真淵との出会いから、宣長学の完成を「もののあはれ」を中心に明らかにしていく。最後に、宣長の「寛容」精神の基で実践された鈴屋での教育を中心に、宣長独自の師弟観・学習方法論について考察する。 これらのことより、宣長の体現してきた教育観や精神を現在の学校教育にどのように活かしていけるのかを論じていく。 |
講評 | 一つ一つ積み上げた成果が論文として結実しています。本居宣長の「もののあわれ」が、よく描かれていて、あなたの人生観を深めた様子が理解できます。 |
キーワード1 | 「もののあはれ」 |
キーワード2 | 歌論 |
キーワード3 | 京都 |
キーワード4 | 鈴屋 |
キーワード5 | 師弟観 |
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