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学科 | 教育文化学科 |
年度 | 2011 |
ゼミ名 | 井上 智義 |
タイトル | 絵本を用いたきょうだい支援の可能性 -障害児者のきょうだいへのインタビューを通して- |
内容 | 障害児者のきょうだいは特有の悩みを抱えることが明らかにされている。本研究の目的は、障害のないきょうだいの気持ちが描写された絵本をきょうだい支援の取り組みに取り入れることの有効性について検討することである。このような絵本を読むことで、きょうだいの気持ちにどのような変化が生まれるのかを探った。 知的障害児者のきょうだい9名(18~30歳)を対象にインタビュー調査を行った。絵本を読む時間を設け、その後各自の経験を話してもらった。対象者は絵本中の象徴的な場面を話のきっかけとして、自身の経験を話した。各対象者の悩み・思いと絵本の中から選ばれた場面は対応していた。また、絵本の感想として、多くの共感する声が調査対象者から得られた。皆同じだということを知ることで、結果的に悩みが軽減されたのではないかと推測される。それゆえ、きょうだい特有の悩みが描写された絵本をきょうだい支援に用いることは有効であると考える。 |
講評 | 今年度の卒業論文は、力作揃いで、興味深い研究になっていると評価しています。テーマとしては、留学生と日本人学生の交流に焦点を当てたもの、英語学習方略の個人差に着目したもの、演劇要素を採り入れた日本語教育、外来語と和語・漢語の微妙なニュアンスに注目したもの、障がいのあるきょうだいがいる人の心理的な問題を、絵本を読ませてインタビューするという方法で調査した研究など、すべて各自が、自分の問題意識をもとに取り組んだ研究になっています。 方法としては、質問紙調査によるものが、多かったのですが、そこでも、さまざまな工夫が、見られました。演劇要素を採り入れた日本語教育では、留学生に直接、本人が、演劇指導をするという試みも見られました。いま外来語教育で、着目されているトピックの一つでもあります。ほとんどの学生が、三回生から研究に取り組み、それぞれの成果が、卒業論文にあらわれていると感じています。 |
キーワード1 | 障害児者のきょうだい |
キーワード2 | 絵本 インタビュー |
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