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学科 教育文化学科
年度 2011
ゼミ名 井上 智義
タイトル 演劇を用いた日本語指導の試み-日本語劇づくりと発表を取り入れた演劇的活動を用いた学習の実践を通して-
内容  本研究の目的は、学習者の日本語に対する興味・関心の変化を観察し、演劇的活動を用いた日本語学習の意義や可能性を探ることである。演劇的活動を用いた学習は、何かひとつのものに特化せず広汎な特質を持つ学習方法として注目されつつある。そこで、演劇的活動を行うことをシラバスに載せていない日本語教育のある選択科目を履修した留学生学習者3名に対し、演劇的手法を用いた日本語学習を行い、その後学習者の変化を捉える質問紙調査を行った。
 また本研究の最終授業に発表された学習者による日本語劇の観劇者9名にも学習者に関する質問紙調査を行った。その結果、学習者の日本語に対する興味・関心は深まり、演劇的活動は学習者にとって「楽しい」ものと判断された。その理由として、演劇的活動を用いた学習は、言語学習において用いる際、言語学習という意識を学習者に持たせないことだと考えられ、演劇的活動を用いた学習の新たな可能性が示された。
講評  今年度の卒業論文は、力作揃いで、興味深い研究になっていると評価しています。テーマとしては、留学生と日本人学生の交流に焦点を当てたもの、英語学習方略の個人差に着目したもの、演劇要素を採り入れた日本語教育、外来語と和語・漢語の微妙なニュアンスに注目したもの、障がいのあるきょうだいがいる人の心理的な問題を、絵本を読ませてインタビューするという方法で調査した研究など、すべて各自が、自分の問題意識をもとに取り組んだ研究になっています。
 方法としては、質問紙調査によるものが、多かったのですが、そこでも、さまざまな工夫が、見られました。演劇要素を採り入れた日本語教育では、留学生に直接、本人が、演劇指導をするという試みも見られました。いま外来語教育で、着目されているトピックの一つでもあります。ほとんどの学生が、三回生から研究に取り組み、それぞれの成果が、卒業論文にあらわれていると感じています。
キーワード1 演劇的活動
キーワード2 言語学習
キーワード3 実践教育
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