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学科 | 教育文化学科 |
年度 | 2011 |
ゼミ名 | 井上 智義 |
タイトル | 日本人大学生と留学生の交流と異文化理解に関する研究 |
内容 | 本研究の目的は、日本人学生がもっている個人的特性と、留学生に対する態度や留学生観との関連を明らかにすることで、日本人学生と留学生の交流を促進することである。そしてPFスタディを参考にした会話投影法を用いて、心理的ストレスのある異文化接触場面における認知と行動を調査し、留学生との交流経験や留学生の友人の有無、海外渡航経験や外国語能力との相関関係がみられるかどうかを分析する。 調査対象者は、同志社大学での開設科目「異文化間心理教育論(1)」を受講していた同志社大学の大学生および大学院生63名(男性26名女性37名)。年齢は18歳から24歳。調査の結果、留学生との交流経験や留学生の友人の有無によって留学生観に有意差がみられた。また自由記述による会話投影法によって、留学生との交流経験をもつ学生ほど、心理的ストレスのある会話場面であっても、言語反応においては心理的接近を示すことが明らかになった。 |
講評 | 今年度の卒業論文は、力作揃いで、興味深い研究になっていると評価しています。テーマとしては、留学生と日本人学生の交流に焦点を当てたもの、英語学習方略の個人差に着目したもの、演劇要素を採り入れた日本語教育、外来語と和語・漢語の微妙なニュアンスに注目したもの、障がいのあるきょうだいがいる人の心理的な問題を、絵本を読ませてインタビューするという方法で調査した研究など、すべて各自が、自分の問題意識をもとに取り組んだ研究になっています。 方法としては、質問紙調査によるものが、多かったのですが、そこでも、さまざまな工夫が、見られました。演劇要素を採り入れた日本語教育では、留学生に直接、本人が、演劇指導をするという試みも見られました。いま外来語教育で、着目されているトピックの一つでもあります。ほとんどの学生が、三回生から研究に取り組み、それぞれの成果が、卒業論文にあらわれていると感じています。 |
キーワード1 | 留学生 |
キーワード2 | 異文化理解 |
キーワード3 | 会話投影法 |
キーワード4 | |
キーワード5 | |
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