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学科 教育文化学科
年度 2011
ゼミ名 宇治郷 毅
タイトル 韓国側から見た「韓流」と「嫌韓流」 ~これからの韓流の課題~
内容  現在の日本で韓国を探すことは難しいことではない。思っているより容易に韓国に接することができる。それが「韓流」である。韓国ドラマを始め、音楽、料理、映画などを通して韓国は日本国内に深く浸透している。その「韓流」は、今や日本だけではなく東南アジア、米国、ヨーロッパまでも幅広く広がっている。このような「韓流」の世界的な展開は、韓国に自信を与え、芸能界をはじめ各分野を活気づかせている。この動きを受けて「韓流」はさらに世界に進出した。その中でも日本に対する進出は、2004年から放送された「冬のソナタ」から始まり、
 爆発的な「韓流ブーム」をよび起こし、それまでマイナス・イメージの強かった韓国に対する日本人の認識は大きく好転した。その結果、韓国から多様な文化的商品が日本に流入した。
それに対する日本の現況は韓国のものなら何でも好む「韓国オタク」と呼ばれる人を生み出した一方で、「嫌韓流」、「反韓流」を主張しながら韓国のものを避け、強く反感をもつ人も現れた。このような現象は、これまでの歴史認識や偏見からくる韓国に対する反感とは異質のようにも見える。
そこで本論文では、「韓流」が日本や世界各国にあたえたさまざまな影響と、それに対する韓国側の反応を研究者やマスコミの発言の中にさぐってみた。また特に日本における「嫌韓流」「反韓流」の動きを分析し、このような動きを防ぎ、これからの韓国にとって真の文化進出や相互理解はいかにすれば可能なのかを考
察した。
講評  韓流、嫌韓流については、日本側ではかなり多くの論考がある。しかしそれについて韓国側ではどのように受けとめられているのかほとんど不明であった。本論文はこの点について、はじめて詳細な分析を試みた点、また異文化理解、相互理解の観点から、嫌韓流・反韓流の克服の方案について考察した点が評価できる。
キーワード1 韓国
キーワード2 韓流
キーワード3 嫌韓流
キーワード4 反韓流
キーワード5 持続可能な韓流
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