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学科 教育文化学科
年度 2011
ゼミ名 宇治郷 毅
タイトル 『日本の相撲の教育的要素についてー外国の相撲との比較による考察―』
内容  本論文は、日本における相撲がもつ教育的要素を考察したものである。そのためまず、日本の相撲と類似の競技は世界にたくさんあるが、その中でも特徴的な韓国の「シルム」、イランの「コシュティ」、ヨーロッパの相撲を記述した。次に、日本の相撲について、その発展の歴史を記述し、その特徴を考察した。日本の相撲は農耕儀礼から始まり、中世では武士の武道として尊重されたこと、また将軍や貴族への上覧相撲、神社仏閣への祭礼相撲と勧進相撲、また庶民に対する興業相撲へと発展した点を述べた。そして近世では、勧進大相撲が発展し、相撲取りのプロ化が起こり、アマチュア化も起こったことを述べた。現代では、国技としての成立過程、相撲に残る故実、および国際化の動きなども記述した。その上で、日本と外国の相撲を比較し、相撲の持つ格闘技性やプロ・アマの違いなどを明らかにした。その結果、日本の相撲は武道としての相撲とスポーツとしての両面をもち、両者ともに教育的要素が内包されていることが明らかになった。
講評  相撲の教育的効果について、それが礼儀作法からはじまり武道にあること、またスポーツとして体の鍛錬と娯楽性もあることが外国の相撲との比較で明らかにされたことは評価できる。相撲の国際化などもっと深めるべき課題があると思われる。
キーワード1 相撲
キーワード2 シルム
キーワード3 コシュティ
キーワード4 武家相撲
キーワード5 武道
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