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学科 教育文化学科
年度 2011
ゼミ名 国生 寿
タイトル 「放課後子どもプラン」に関する研究-兵庫県宝塚市「放課後遊ぼう会」の事例を中心に-
内容  近年、子どもが被害者となる事件が多発しており、地域では子どもたちに安全で安心な居場所を提供することが大きな課題となっている。そのような中、2007年に文部科学省管轄の「地域子ども教室推進事業」と、厚生労働省管轄の「学童保育」が、一体的あるいは連携する方針で、新たな放課後対策として「放課後子どもプラン」がスタートした。本論文では、創設の経緯や実施状況を見ながら、兵庫県宝塚市の「放課後遊ぼう会」の事例として取り上げることで、プランが抱える問題点を明らかにした。
 実態は、両省が提唱している一体的あるいは連携という方法で子どもの居場所作りを実施している例は少なく、放課後子ども教室と学童保育を別個で行っているところがほとんどである。両事業を一体化することは難しいことから、これからの「放課後子どもプラン」に期待することは、両事業の特徴を互いに考慮しながら、うまく連携を図ることであるという結論を得た。
講評  本担当者は,本年3月で同志社大学を定年退職する。したがって,最後の記念すべきゼミであったが,少人数だったために充実した指導ができたように思う。
 本ゼミの卒業論文は,担当者の専門領域(社会教育学・生涯学習論)を反映して,従来社会教育・生涯学習・学校外教育・地域活動にかかわるテーマが多かった。今年度は特にゼミ生2名のために,指導も行き届いてできた。
2論文とも,論旨明快で,引用・注記・出典等も整っており,卒論として合格といえよう。文献研究では独自の視点から資料を検討,論を展開して,結論に達している。事例研究では,地域に入り込んで,詳細なインタービューや事業分析を試みたりして丁寧に教育実践を見つめている。
大震災後の厳しい就職事情のなか,夏休み中も含めて熱心に卒論指導を受けていた。幸いに比較的早く就職が内定して,本格的に卒論に集中していたようである。
これらの成果が卒業後の生活に生かされるものと信じる。

キーワード1 放課後子どもプラン
キーワード2 学童保育
キーワード3 子どもの居場所
キーワード4 放課後遊ぼう会
キーワード5  
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