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学科 | 教育文化学科 |
年度 | 2011 |
ゼミ名 | 吉田 亮 |
タイトル | マイノリティによる人種統合教育世論形成過程―シェフ訴訟とSMCを事例に― |
内容 | 現代のアメリカ社会において「人種統合」問題は1960年代と同意義ではない。現代では黒人と白人という2人種の問題だけでなく、多人種や貧困層といった多様なマイノリティの格差が存在している。本論文は事例研究として多様なマイノリティで構成された団体であるシェフ・ムーブメント・コーリション(SMC)の活動を通し、人種統合教育に関してどのように世論形成を行なったのかについて考察したものである。 1つの裁判を契機に統合学校のプランが提示され、団体は世論のニーズを汲み取りそれに対応するように編纂物を発表し、住民活動を行なった。結果として統合学校への入学増加の成果を果たしただけでなく、これまで注目されてこなかった統合計画に世論の関心を向けさせ、社会の再方向付けという大きな役割を果たした。本論文は、現代の多様化したマイノリティに着目し、アメリカ社会の人種統合教育問題に関する世論形成への過程を考察したものである。 |
講評 | 本論文は,黒人・白人両人種の二項対立を基に論じられてきたアメリカ社会の人種統合問題に着目し,ハートフォード市で起こった人種統合教育のあり方を問うシェフ訴訟とそれを支援するシェフ・ムーブメント・コーリションという多人種によって構成された団体の活動を事例に,当市において同団体が人種統合教育を推進するためにおこなった世論形成の過程を分析した。マイノリティの権利回復を担う多種多様な活動団体に関する研究はあるが,本論文は当市の新聞論調の流れと対照させながら同団体による世論形成の活動を段階毎に追っていったところに特色がある。 |
キーワード1 | マイノリティ |
キーワード2 | 人種統合教育 |
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