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学科 教育文化学科
年度 2011
ゼミ名 吉田 亮
タイトル プロテスタント・キリスト教会の日本イメージ形成における宣教師の主導性 1869~1879年 -アメリカン・ボード宣教師D.C.グリーンを中心に-
内容  これまでのアメリカプロテスタントキリスト教日本伝道史における、イメージ研究では、宣教師と伝道本部の伝道地に対するイメージが同一のものとして考えられてきた。本研究では、宣教師(伝道地)と伝道本部(アメリカ本国)に分けて考察し、イメージ形成における宣教師の主導性を検証する。アメリカン・ボードを事例とし、宣教師書簡『D・C・グリーンの手紙』、ボード機関誌『ミッショナリ―ヘラルド(Missionary Herald)』を用い、特に日本における切支丹禁制と教育活動に関するイメージ形成に焦点を当て考察する。イメージ形成における宣教師の主導性を解明することは、宣教師と伝道本部の相互作用関係、宣教師から本部への影響というボトムアップの側面を明らかにするという、これまでのイメージ研究になかった新しい知見をもたらすものである。
講評  本論文は,アメリカ・プロテスタント海外伝道史で注目されてきた海外伝道地に赴任した宣教師による伝道地のイメージ形成問題に焦点をあて,19世紀末期アメリカン・ボード日本宣教師D.C.グリーンが果たした伝道地日本のイメージ形成過程を宣教師について,伝道本部との相互作用関係を事例に,来日宣教師が果たした日本イメージ形成における役割を考察した。アメリカ宣教師による伝道地イメージ形成に関する研究はあるが,本論文は宣教師と伝道本部の役割を明確に分け,あくまでも現場宣教師がイメージ形成に果たした主導性を明らかにしようとしたところに特色がある。
キーワード1 日本イメージ
キーワード2 文明化
キーワード3 宣教師
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