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学科 教育文化学科
年度 2011
ゼミ名 金子 邦秀
タイトル 新しい学校教育の可能性~シュタイナー学校から考える~
内容  シュタイナー学校は、その独特な教育システムから日本では普及していない。また、公式の教員養成システムの不確立、大学入学には高卒認定試験を受けなければいけないなど、様々な壁が存在している。しかし、特定の宗教と結びつかないようにするように注意し、8年担任制ではなく小学校の6年間同一担任に変更し、日本に合った形に変更するなど工夫をして、その数を増やすことは可能だ。公立学校でも、子どもの発達段階に応じた早期の英語教育の方法論の導入、子ども自身の中から湧き出てくる、演じる活動をしたいという自然的な欲求に基づき、言語能力や表現力など諸能力を育成する演劇教育の積極的な導入、生きていくうえで必要な道徳性を教え込むのではなく、自然と身に付けさせ、教師との正しい「権威」関係が成立するような宗教教育といった要素は、教育課程の編成がある程度自由になってきている今日、積極的に取り入れていくべきだ。
講評  すべての卒論が金子ゼミの特色である学校教育に関する諸問題を取り扱う卒業論文であった。ある意味では学校教育は各自がこれまで経験をしてきたことがあり、テーマ設定が、よい意味でも悪い意味でも、各自の学校に関する原体験が問題意識として共通にみられた。その意味では、テーマは異なるにしても、相互に深め合うことはできていた。
 しかし、その原体験を活かしながら、また、参考文献を活用しながら論点は皆おさえているのだが、そのうえで、独自の論を展開し新たな知見を論じる点が共通してやや不足していた。 9月1日に10000字レポートを提出したときからでも、皆、大きく成長した。 今後、この卒論執筆の経験を活かして、社会人として、自他の意見をまとめたり、各自の主張を的確に伝達する力をなお一層それぞれの活躍の場で身に付ける努力を重ねていってほしい。
キーワード1 早期の英語教育
キーワード2 日常的な演劇教育
キーワード3 宗教教育による道徳性の育成
キーワード4 公立学校における方法論の導入
キーワード5  
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