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学科 | メディア学科 |
年度 | 2011 |
ゼミ名 | 佐伯 順子 |
タイトル | テレビにおけるスポーツの“過度な商品化”について ~女子バレーボール中継を例に考える~ |
内容 | テレビにおけるスポーツ中継のあり方について述べた論文である。世界中の人から愛され、親しまれているスポーツ。メディアにおいてもスポーツ新聞やスポーツ番組などが存在することからもわかるように、今日では一つの文化となっている。しかしスポーツに触れる機会を最も多く提供しているテレビにおいては、資本主義という要素が加わるにつれて次第にスポーツの“商品化”がおこなわれるようになった。近年はスポーツと全く関係のない部分での演出によって視聴率稼ぎに走る手法も目立つ。その主な例としてバレーボール中継を挙げている。バレーボールの競技人口推移のデータを紹介した上で、スポーツ振興に結び付かない演出を“過度な商品化”と定義し、批判した。また“過度な商品化”の背景にある「放映権料の高騰」という事実とその仕組み・歴史も紹介している。それらを踏まえ、スポーツ中継においてテレビが伝えるべきことについて考察している。 |
講評 | スポーツを本来の競技として放送するのではなく、人気タレントや歌手を利用してエンタテインメントとして放送することを、スポーツの”過度な商品化”と定 義して批判的に論じた本論文は、特にバレーボール国際大会の日本のテレビ放送局による放送に注目し、過去の放送の歴史を調査し、タレントを起用した放送が 必ずしも競技人口の増加に結びついていないことを指摘し、問題点を実証的に検証している。理想的なスポーツ報道とは何かを考える問題提起として、意義のある論文といえる。 |
キーワード1 | スポーツ |
キーワード2 | テレビ |
キーワード3 | 商品化 |
キーワード4 | アイドル |
キーワード5 | 放映権料 |
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