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学科 メディア学科
年度 2011
ゼミ名 柴内 康文
タイトル 現代青年の社会恐怖傾向の改善方法に関する考察―就職活動を課題として―
内容  本論文は,大学生の就職活動と対人恐怖傾向の関連を検討し,対人恐怖傾向を持つ学生が自身の力でそれを改善させる方法を探ることを目的としている.同志社大学の4年生105名を対象とし,2011年11月に,就職活動について,就職活動を経験する前と経験した後での理想の自己と現実の自己の一致度,自尊感情,対人恐怖傾向について質問紙調査を行った.自己一致,自尊感情,対人恐怖傾向の因果関係を検討するために階層的重回帰分析を行い,就職活動前と後で自己一致・自尊感情・対人恐怖傾向に差があるかを検討するためにt検定を行った.その結果,大学生が就職活動を経験することで,理想と現実の自己が一致していき,次に自尊感情が高まり,それにより対人恐怖傾向が改善するという仮説は支持された.また,就職活動で受けた内々定の数と,就職活動後の自己一致,自尊感情,対人恐怖傾向の間には,有意な関係は見られなかった.
講評  試問において質疑を行いましたので、個別の講評は控えます。試問では、まず論文の弱点がどこにあるのかについて自分なりの認識があるかどうか、その弱点をふまえても自説(検証の目的であった当初の仮説ではなく、分析・考察の結果引き出した結論)が維持できると考えているかどうかについて問いました。自分のウィークポイントは何かについて明確に認識していることは自説防御の出発点であり、またその事前検討によって、自説をさらに補強できるわけですから、「この論文を批判するとしたらどこになるだろうか」という目で自分の主張を検討するクセはつけてもらえればと思います。そのあたりの認識が十分でなさそうな人には、特に技術的な面での問題点を重点的に確認するようにしたので、そこではじめて気づいたこともあったかと思います。
 技術面での質問以外では、同じ問題や結果を異なる角度、自分の置く前提や立脚点と異なる点から見るとどう考えられるか問いかけてみました。これについては、ピンと来なかったり何を言われているのかよくわからなかったりしたケースもあったのではないかと思います。それも無理ないことでしょうが、私としてはそれほど的外れなことを言ったわけでもないので、もし機会があったら反芻してもらえれば、いつか何かのヒントになることもあるかもしれません(どういう意図であったかについては言挙げして説明することはしません)。
 長期間にわたって論理を組み立て、それを検証するという作業をするのは初めてだったのではないかと思います。論理を紡いでいくことの難しさ、浅い予想を裏切る現実のデータの振る舞い、調べれば調べるほど認識される「自分が何もわかっていない」ということなど、いろいろな経験をしたでしょう。そして、そのような困難と立ち向かいながら語ることが持つ貴重な価値も認識したはずです。それぞれ得ることのできた何がしかを、今後も生かしてもらえればと思います。
キーワード1 対人恐怖傾向
キーワード2 自己一致
キーワード3 自尊感情
キーワード4 就職活動
キーワード5  
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