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学科 メディア学科
年度 2011
ゼミ名 竹内 長武
タイトル 児童文学「ドローセルマイヤーの人形劇場」における「壁」という存在について
内容  児童作家斉藤洋・作「ドローセルマイヤーの人形劇場」に登場する「壁」の存在について分析する。論文作成にあたって亜細亜大学で教授をされている斉藤洋氏本人に話を伺った。その情報と本文中での描写を元に分析している。
第1章においては主に作品の中身について取り扱う。前半においては物語のあらすじを追いながら内容を分析し、後半においては物語の舞台であるイェーデシュタットについて分析した。
 第2章では主な登場人物を中心にその行動や経歴について分析した。特に物語の中心人物である「エルンスト」と「ドローセルマイヤー老人」だけでなく二人の行動に影響を与えたと思われる人物についても分析した。
 第3章では本論文のテーマでもある「壁」について二つの視点から分析した。まず、作中における「壁」が一体何であるか。物語で描かれた情報等を元に仮説を立て、それぞれについて矛盾点があるかどうかを考察している。次に、読者にとって「壁」はどういう存在になり得るかについて。
結論としては「壁」はエルンストにとっても読者にとっても越えるべき存在であるという答えが出た。と同時にエルンストとゼルペンティーナという人形を繋ぐ絆としても描かれていると考えられる
講評  斉藤洋の児童文学に表された「壁」の解釈をめぐって、作品分析を行っている。ストーリーと登場人物の配置、およびセリフの分析からは壁の意味するものを導き出す手順は確かだ。作者に直接インタビューもしているが、作者の証言をそのまま鵜呑みにしないで、作品をもとに解釈していく姿勢がいい。
キーワード1
キーワード2 人形 
キーワード3 ドローセルマイヤー
キーワード4  
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