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学科 | 社会学科 |
年度 | 2008 |
ゼミ名 | 小林 久高 |
タイトル | 役者の卵の分かれ道~養成所の2年間とライフヒストリー~ |
内容 | 本論文は、筆者が2年間声優養成所にて行った参与観察、卒業後に行ったインタビューをもとに、声優を志すものがどのような経緯で養成所に集まり、どのように成長し、どのように進路を決めていくのかを明らかにするものである。 まず、ライフヒストリーから生徒の家庭環境や志望理由を掘り下げた。次に生徒の日常生活や家族の反対、養成所での教育を明らかにした上で、生徒が他人との比較をどのように行うかということや、養成所で勉強している中で悩んでいたことを各個人で比較し、養成所での生徒の変化をみた。最後に退学を含めた進路を各個人に詳しく聞き、それの道を選んだ理由、時期等を明らかにした。 調査の結果、生徒は養成所の2年間で同期生や先生などと非常に稀な人間関係を築き、養成所での人間教育で大きく成長したことが分かった。また、夢を持った彼らの行動には強い一貫性があり、普通の状態ではできないような行動を起こし、困難を乗り越えていることが明らかになった |
講評 | 本年度の卒業論文については、内容の多様性が特徴としてあげられるだろう。計量分析、フィールドワーク、概念的検討、小説の分析、文献研究と、用いられている方法は多様であり、各自自らの方法に基づきロジカルに論を展開し、それなりの結論を導き出している。飛びぬけてよくできているものはなかったが、問題外といったものもない。ただ、興味深いアイデアを含んでいる論考が数点あり、もう少し手をかけていればかなりいいものになったと予測できる。「時間切れ」がやや残念である。 |
キーワード1 | 声優 |
キーワード2 | ライフヒストリー |
キーワード3 | 人間関係 |
キーワード4 | 夢 |
キーワード5 | |
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