詳細 | |
---|---|
学科 | 社会学科 |
年度 | 2008 |
ゼミ名 | 小林 久高 |
タイトル | 非日常への跳躍―何が非日常をもたらすのか |
内容 | 本稿は、われわれが他者との間に築いている「関係」に着目し、理論を展開する。 他者と関係を結ぶことは、われわれと切り離すことが出来ない故に、自己に何らかの影響を与えている要素といえる。「関係」において日常的な関係から非日常的な関係へ変化することがあると仮定したとき、その変化はわれわれに何をもたらすのかという問題について検討するが、こうした主題の解釈には小説を使い、文学の社会学の視点からアプローチを試みる。 他者との間に非日常的な関係を築くことが、関係を結んでいる主体をも非日常へと跳躍させているといえ、また、主体と関係を非日常へと導くものは、関係を結んでいる主体と客体の間にいる第三者とその第三者が用いる様々な媒介である。日常から非日常への変化の過程については、第三者による場合と手紙という媒体による場合を検討する。それらは主体とその主体を取り巻く関係を非日常へ跳躍させる道具であると同時に、再び日常へと引き戻す役割を果たしているともいえる。それらはいつもコインの表と裏のように存在しているといえるのである。 |
講評 | 本年度の卒業論文については、内容の多様性が特徴としてあげられるだろう。計量分析、フィールドワーク、概念的検討、小説の分析、文献研究と、用いられている方法は多様であり、各自自らの方法に基づきロジカルに論を展開し、それなりの結論を導き出している。飛びぬけてよくできているものはなかったが、問題外といったものもない。ただ、興味深いアイデアを含んでいる論考が数点あり、もう少し手をかけていればかなりいいものになったと予測できる。「時間切れ」がやや残念である。 |
キーワード1 | 日常 |
キーワード2 | 非日常 |
キーワード3 | 関係 |
キーワード4 | |
キーワード5 | |
戻 る |