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学科 | メディア学科 |
年度 | 2011 |
ゼミ名 | 渡辺 武達 |
タイトル | 噂とソーシャルメディア~ジャスミン革命を例に~ |
内容 | この論文は、世に「ソーシャルメディア革命」と呼ばれるジャスミン革命に異議を唱えたものである。この革命はソーシャルメディアによって引き起こされたものという認知がされているが、私はコミュニケーションの根本である、噂というツールの影響力も大きいと考える。メディア効果とは、人々の意見を変える改変効果よりも、人々の態度をはっきりさせる補強効果、顕在化効果の方が大きいという研究結果もある。そのようなメディアがない場合、つまり噂メディアではどのようなコミュニケーションモデルに基づいて革命が起こるかを検討する。噂に関するコミュニケーションモデル、効用を研究する中で、それらの知られざる力が露わとなり、それに伴い、噂とソーシャルメディアそれぞれの特徴が明らかになる。最後には人の行動や思考に直接影響を与えるという点で、噂は予想以上の影響力を持っており、噂の力なしには革命は成功していない、という結論に至る。 |
講評 | ソーシャルメディアの機能そのものよりも社会的「噂」の方が革命の機動力として大きな影響があったという論旨は理解できる。しかし、その出発に当たって「社会学者ラザースフェルトが行ったエリー郡研究(1940)…」とあり、「The People’s Choiceエリー郡研究(Lazarsfeld,P.F.,Kats,E.,et al.,1948)が紹介されている。しかし、再引用であるからか、参考文献としてその文献そのものがない。これは和訳(ポール・ラザースフェルド[ほか]著;時野谷浩[ほか]訳(1987)『ピープルズ・チョイス:アメリカ人と大統領選挙』芦書房)のことだろうから、図書館などで現物にあたるべきだろう。またソーシャルメディアそのものに「噂的側面」があるという視点での考察も必要であった。 |
キーワード1 | ソーシャルメディア |
キーワード2 | ジャスミン革命 |
キーワード3 | 噂 |
キーワード4 | パーソナルコミュニケーション |
キーワード5 | 伝達速度 |
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