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学科 | メディア学科 |
年度 | 2011 |
ゼミ名 | 渡辺 武達 |
タイトル | 広告媒体としての高速道路~ビジネスと公益性の両立を目指して~ |
内容 | 通行料収入が全て建設債務の返済に充てられ、会社側が自由に使途を決められない“上下分離方式”という政治決着で幕を閉じた「高速道路公団民営化」であるが、この先数十年後、債務を完済し、無料開放された高速道路からどのように会社は収入を得るのか。筆者は阪神高速道路の立地条件を活かし「広告媒体」として高速道路が役立つのではないかとの仮説を立てる。「美観秩序の維持」「通行者への危害の防止」(屋外広告物法)という観点から、現在は法規制により道路建築物へ広告を掲出することは禁じられている。 だが、衰退の一途をたどる関西の経済状況を踏まえれば、街に新たな色彩を加えるという意味でも、高速道路への広告掲出の可能性を探ることが関西再生の一助となるかもしれない。同じ交通機関として広告媒体の機能を幅広く担う鉄道広告と対比しながら、高速道路会社のビジネスとしてはもちろんのこと、広告の公益性や美観維持の視点も加え、高速道路広告の可能性を探り、その実現方法を提示した。 |
講評 | 高速道路運営会社のビジネスとしてだけでなく、広告の公益性や美観維持の視点も加えた道路広告の可能性の探求という執筆目的の設定は評価できるし、内容についても説得的である。しかしその分、広告全般の公共性と社会情報環境の考察が薄くなっている。とはいえ、このような角度からの広告の検討は少なく、貴重な文献となっており高く評価できる。 |
キーワード1 | 高速道路 |
キーワード2 | 道路公団民営化 |
キーワード3 | 交通広告 |
キーワード4 | 広告の公益性 |
キーワード5 | 広告と法規制 |
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