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学科 | メディア学科 |
年度 | 2011 |
ゼミ名 | 渡辺 武達 |
タイトル | スポーツのメディア化とジェンダー研究 |
内容 | 近年、女性スポーツは目覚ましい発展を遂げている。FIFA女子サッカーワールドカップ優勝、女子ソフトボール北京オリンピック金メダル、女子プロ野球リーグの開幕など。男性スポーツと比べるとまだまだ劣るところがあるものの、その可能性は無限に広がりつつある。しかし、現在に至るまで女性はスポーツ界から排除され続けてきた歴史があることも事実だ。その理由ははっきりとしていて、男女は圧倒的に身体的特徴が異なるということである。体力・筋力面で劣るため、男性=優/女性=劣の構図が自然と出来上がってしまう。 そのため、「女性らしく」することを男性から押し付けられ「女性はスポーツするものではない」とされてきた。それでも、女性は積極的にスポーツ参入を行い、スポーツを女性のものに取り戻した。その女性スポーツの歴史を辿り、男女の身体的特徴について比較していく。また女性・スポーツ・メディアの3つの観点から見ることでさまざまな問題を提起し、スポーツの魅力についても考察していく。 |
講評 | テーマは時宜を得たものだが、論文そのものにはしっかりしたジェンダー論の裏打ちがないという弱さがある。「ジェンダー」とは男女の性的差が文化的な支配と被支配の関係を作っても致し方ないという女性差別の視点と社会/文化枠組みのことだが、この論文ではその点が徹底していない。つまり女性は男性に較べて弱いから男性に従うべきだ、女性は男性から見た性的魅力を含めた女性の役割を演じることを文化的に強制されており、そのことがメディアスポーツと報道にも反映しているという視点をもっとはっきりと出せば、もう少しインパクトのある論文となったであろう。 |
キーワード1 | スポーツ |
キーワード2 | ジェンダー |
キーワード3 | メディア化 |
キーワード4 | |
キーワード5 | |
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