詳細 | |
---|---|
学科 | メディア学科 |
年度 | 2011 |
ゼミ名 | 渡辺 武達 |
タイトル | メディアの描くステレオタイプ~女性アスリートを中心に~ |
内容 | この論文は現在のスポーツメディアに対する批判をしたものである。アテネオリンピックのソフトボール優勝、高橋尚子選手の金メダル、サッカー女子日本代表のワールドカップ優勝など近年日本の女性アスリートの活躍が顕著である。しかしスポーツニュースやスポーツ放送を見ていると、女性アスリートに対する報道の仕方が男性アスリートと違うことに気が付く。スポーツメディアは女性をアスリートとして描くことを避け、「女性」や「妻」として描く。そこには視聴者が気付かないジェンダーメッセージが隠されている。さらにスポーツメディアはそのジェンダーメッセージを強化し維持する役割までも果たしている。スポーツメディアは競技の存在を広め、競技そのものの素晴らしさを伝えるという役割を果たせていないだけでなく、スポーツの魅力を削いでいるという結論に至る。 そして今後のスポーツメディアに対する自身の提言をする。 |
講評 | 論者の狙いはいいが、日本でのスポーツのとらえ方は1964年の東京オリンピック時に制定したスポーツ振興法から、2011年6月に議員立法で成立したスポーツ基本法などを最低限参照すべきだろう。そうした背景的知識を下敷きにした上でメディアとスポーツの関係を考察し、アレン・グットマンの著書『スポーツと帝国 近代スポーツと文化帝国主義』なども読んだうえで、スポーツ報道のジェンダー的側面の批判に至ればさらによい論文に仕上がったと思われる。 |
キーワード1 | 物語 |
キーワード2 | 類型的な語彙 |
キーワード3 | ステレオタイプ |
キーワード4 | 男性的目線 |
キーワード5 | ジェンダーバイアス |
戻 る |