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学科 | メディア学科 |
年度 | 2011 |
ゼミ名 | 青木 貞茂 |
タイトル | ルミネが成長を続ける理由―ルミネの絵描く現代女性像― |
内容 | 昨今の不況の影響を様々な業界がうける中、今もなお成長を続けているファッションビル、ルミネの成功の理由を広告から分析していく。ルミネがターゲットとするのは「ファッション感度が高い20~30代のキャリア系の女性」である。30代女性はバブル経済期を経験してはいるが、社会に出る時期にバブルが崩壊し、就職がなかなか決まらず苦しい経験をした人が多い世代であった。また結婚をしていても働いている女性が多いのもこの世代の特徴である。20代女性も同じく不況の中で育っている。また「ゆとり世代」とよばれ、この世代は物質的にも豊かで効率的なことを好み、自己価値を高めたいという意識を強く持つのも特徴である。彼女らに共通する価値観は、不況の煽りからくる「自己成長への強い意欲」、「不完全なものへの共感、好意」、そして女性の社会進出と男性への期待の薄れからくる「自己愛(ナルシスト)の肯定」があると考えられる。 これらの要素を博報堂の尾形真理子のキャッチコピー、蜷川実花の撮影するビジュアルに取り入れることで、働く現代女性の共感を得ている。以上のように、現在のファッションビルは中の店舗や作りが似通っているものが多く、この広告によって働く現代女性へ強い印象を残し、他のビルとの差別化をしたことで成功したと考えられる。 |
講評 | 青木ゼミの卒論で扱うテーマは、広告論の観点からブランド広告、地域広告の特徴、物語広告の成功分析、アイドルのブランディング、ゆるキャラの効果とヒットの要因、成功した地域ブランディング、企業の広告戦略など幅広い領域が扱われます。これらのテーマに関して、生活者視点に立った受け手の深層心理把握=インサイトをベースに具体的なケース分析、歴史分析、記号論的な分析などを行なっています。 これらは、ゼミ生がゼミにおいて様々な広告を分析するケーススタディを学んだ上で、実際の広告主にビジネスレベルでの広告キャンペーンを企画・立案、他大学の広告ゼミをライバルに競合プレゼンテーションした経験を背景にして書かれています。そのような意味で理論的・実証的なアカデミックな研究とビジネス思考との融合を目指した意欲的な卒論です。 |
キーワード1 | 自己成長 |
キーワード2 | 不完全なものへの共感 |
キーワード3 | 好意 |
キーワード4 | 自己愛 |
キーワード5 | 不況 |
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