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学科 | メディア学科 |
年度 | 2011 |
ゼミ名 | 青木 貞茂 |
タイトル | 物語広告としての『伊右衛門』はなぜ成功したのか |
内容 | 『伊右衛門』は味、情緒による安心感と言う緑茶に求められているもの、そして伊右衛門夫妻の生き様から消費者に訴えかける価値観を物語によって提供出来たからこそ、受け入れられる商品になったのだと本論では述べている。 近年における消費者は緑茶に対し味の他に日本文化から来る安心感を求めている。それを踏まえた上で、『伊右衛門』という広告は物語の中で先に述べた消費者の緑茶への購買意欲を喚起する寛政二年以来の伝統ある味、春夏秋冬を代表とする日本文化によって生まれる情緒を描くことによって品質への信頼と商品から生まれる安心感を想起させる。そして伊右衛門夫妻の仕事に実直でこだわりぬく職人的生き方の夫、その仕事に理解を示し貞淑に支える妻といった生き様、心情等といったもの描く事によって消費者への共感、自己肯定といった感情、精神面を刺激するアプローチに成功した。 以上のような味、安心、感情及び精神的な情報を物語を通じて商品から想起させる事に成功させる事が出来たからこそ、物語広告としての『伊右衛門』は成功したのである。 |
講評 | 青木ゼミの卒論で扱うテーマは、広告論の観点からブランド広告、地域広告の特徴、物語広告の成功分析、アイドルのブランディング、ゆるキャラの効果とヒットの要因、成功した地域ブランディング、企業の広告戦略など幅広い領域が扱われます。これらのテーマに関して、生活者視点に立った受け手の深層心理把握=インサイトをベースに具体的なケース分析、歴史分析、記号論的な分析などを行なっています。 これらは、ゼミ生がゼミにおいて様々な広告を分析するケーススタディを学んだ上で、実際の広告主にビジネスレベルでの広告キャンペーンを企画・立案、他大学の広告ゼミをライバルに競合プレゼンテーションした経験を背景にして書かれています。そのような意味で理論的・実証的なアカデミックな研究とビジネス思考との融合を目指した意欲的な卒論です。 |
キーワード1 | 緑茶 |
キーワード2 | 物語 |
キーワード3 | 広告 |
キーワード4 | |
キーワード5 | |
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