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学科 メディア学科
年度 2011
ゼミ名 青木 貞茂
タイトル なぜ仮面ライダーは40年間もブランド価値を持ち続けているのか
内容  仮面ライダーは、変身するヒーローである。仮面ライダーは、人間とショッカーという二つの世界の間を、変身によって越境することができる。仮面ライダーのコアターゲットである男児は、家庭や保育園といった箱庭的な
世界で保護されており、他では生きていけないにもかかわらず、脱出してみたいという矛盾した欲望を持っている。この「世界の中にいながら、世界の外に出たい」という矛盾した欲望を、仮面ライダーは「変身」という形で叶えてみせた。
このような、自分の生きるカテゴリーと自分の関係というテーマは、古代より神話という形で語られており、仮面ライダーは英雄神話の1バリエーションだと考えられる。さらに、仮面ライダーは、その神話的要素を昭和・平成それぞれの時代に合わせてアレンジした。地縁・血縁の強かった昭和初期には自立したマッチョなヒーロー像を、個人がバラバラになった平成の時代ではコミュニケーションするヒーロー像を描いてみせることで、新たな価値を生み出した。
講評  青木ゼミの卒論で扱うテーマは、広告論の観点からブランド広告、地域広告の特徴、物語広告の成功分析、アイドルのブランディング、ゆるキャラの効果とヒットの要因、成功した地域ブランディング、企業の広告戦略など幅広い領域が扱われます。これらのテーマに関して、生活者視点に立った受け手の深層心理把握=インサイトをベースに具体的なケース分析、歴史分析、記号論的な分析などを行なっています。
 これらは、ゼミ生がゼミにおいて様々な広告を分析するケーススタディを学んだ上で、実際の広告主にビジネスレベルでの広告キャンペーンを企画・立案、他大学の広告ゼミをライバルに競合プレゼンテーションした経験を背景にして書かれています。そのような意味で理論的・実証的なアカデミックな研究とビジネス思考との融合を目指した意欲的な卒論です。
キーワード1 仮面ライダー
キーワード2 変身
キーワード3 神話
キーワード4 ヒーロー
キーワード5 コンテンツ
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