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学科 メディア学科
年度 2011
ゼミ名 青木 貞茂
タイトル 3.11”後のNIPPON ~これからの企業広告のあるべき姿とは~
内容  東日本大震災発生後2週間程、メディアに象徴的に起こったのが「企業のCM自粛」である。企業がとった行動は、被災者のことを思った自粛なのか、それとも周りの目を気にして“非難されたくない”から無難な行動をとった他粛なのか。今回の対応で各企業の企業イメージが大きく左右されたといえよう。本論文では、震災後の不安定な状況にも関わらず、好感がもたれたサントリー・ソフトバンクモバイル・エステーの3社のCMについて取り上げる。3社はただ頑張ろうというメッセージを発信するだけではなく、被災者に寄り添うことを最優先した。震災後に作られた3社のCMが共通して高い好感を得ているのかを分析した結果「歌という表現要素によるメッセージ発信」「適切なCM時期の選択」「企業パーソナリティの一貫性」の3点が“共感”に繋がっているということがわかった。震災の被害が非常に深刻であったということもあり、一人でも多くの人を励ますために迅速な行動力を見せた3社は日本全体を勇気づけたといえよう。
講評  青木ゼミの卒論で扱うテーマは、広告論の観点からブランド広告、地域広告の特徴、物語広告の成功分析、アイドルのブランディング、ゆるキャラの効果とヒットの要因、成功した地域ブランディング、企業の広告戦略など幅広い領域が扱われます。これらのテーマに関して、生活者視点に立った受け手の深層心理把握=インサイトをベースに具体的なケース分析、歴史分析、記号論的な分析などを行なっています。
 これらは、ゼミ生がゼミにおいて様々な広告を分析するケーススタディを学んだ上で、実際の広告主にビジネスレベルでの広告キャンペーンを企画・立案、他大学の広告ゼミをライバルに競合プレゼンテーションした経験を背景にして書かれています。そのような意味で理論的・実証的なアカデミックな研究とビジネス思考との融合を目指した意欲的な卒論です。
キーワード1 東日本大震災
キーワード2 企業
キーワード3 自粛
キーワード4 共感
キーワード5 好感
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