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学科 メディア学科
年度 2011
ゼミ名 青木 貞茂
タイトル AKB48のキャンペーン広告はなぜ成功するのか~アイドルファンの心理構造分析より~
内容  AKB48は「会いに行ける」ことで、強く疑似恋愛の関係を感じられるアイドルである。直接的なエロティシズムをアピールし、アイドルの敷居を下げ、あからさまな性の対象として消費することが許される存在になった。その結果、男性ファンに「物理機能的価値=会いに行けるアイドル」「情緒的価値=性的魅力を感じられる」「精神的価値=性的疑似恋愛の対象」というバリューチェーンが形成されている。特に成功したキャンペーン広告には男性ファンのバリューチェーンと結びつく、性的にこちらが上位に立てる「AKB48ちょ」「野菜シスターズ」というキャラクターや犬のストラップ等のシンボルが登場し、それを所有できるキャンペーンを展開することでファンの心を掴み動かすことに成功した。同時に女性ファンのバリューチェーン、シンボルチェーンも両立させることで広告が成功した。イメージ広告も務めるが、ファンをターゲットにして直接購買させるキャンペーンに効果的なタレントである。
講評  青木ゼミの卒論で扱うテーマは、広告論の観点からブランド広告、地域広告の特徴、物語広告の成功分析、アイドルのブランディング、ゆるキャラの効果とヒットの要因、成功した地域ブランディング、企業の広告戦略など幅広い領域が扱われます。これらのテーマに関して、生活者視点に立った受け手の深層心理把握=インサイトをベースに具体的なケース分析、歴史分析、記号論的な分析などを行なっています。これらは、ゼミ生がゼミにおいて様々な広告を分析するケーススタディを学んだ上で、実際の広告主にビジネスレベルでの広告キャンペーンを企画・立案、他大学の広告ゼミをライバルに競合プレゼンテーションした経験を背景にして書かれています。そのような意味で理論的・実証的なアカデミックな研究とビジネス思考との融合を目指した意欲的な卒論です。
キーワード1 広告
キーワード2 AKB48
キーワード3 アイドル
キーワード4 アイドルファン
キーワード5  
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