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学科 | メディア学科 |
年度 | 2011 |
ゼミ名 | 青木 貞茂 |
タイトル | ユニクロ広告論~ユニクロのTVCM分析からユニクロの成功を考える~ |
内容 | 近年低迷している小売業界の中でも、挑戦と失敗を繰り返しながらも成長し続ける企業がある。それは柳井正氏率いるユニクロである。本論文では、ユニクロの歴史を振り返りながら、ユニクロの成功要因を広告の視点から論証した。特にTVCMに焦点を当て、柳井正氏や広告クリエイターたちの広告にかける想いと表現要素を分析することで見えてくるユニクロの考えが、どうように消費者の心を掴んだのかを論じた。 そして、ユニクロがTVCMを通して、従来のファッションの常識であった「個性は服にある」とする考えや、ブランド品などの身の丈以上の消費で特別な自分を作り上げることがおしゃれであるとする固定観念を覆し、「個性はその人自身にある」という新しい考えを提案し、時代に合った、身の丈に合った消費の中で、「自分らしく」服を着こなすことがおしゃれであるという考え方の変化は、消費者の心を掴んだのである。そして、それに伴う付加価値を付加価値で終わらせず、ブランド化し、ユニクロの世界観を確立させたことがユニクロの成功要因であると結論付けた。 |
講評 | 青木ゼミの卒論で扱うテーマは、広告論の観点からブランド広告、地域広告の特徴、物語広告の成功分析、アイドルのブランディング、ゆるキャラの効果とヒットの要因、成功した地域ブランディング、企業の広告戦略など幅広い領域が扱われます。これらのテーマに関して、生活者視点に立った受け手の深層心理把握=インサイトをベースに具体的なケース分析、歴史分析、記号論的な分析などを行なっています。 これらは、ゼミ生がゼミにおいて様々な広告を分析するケーススタディを学んだ上で、実際の広告主にビジネスレベルでの広告キャンペーンを企画・立案、他大学の広告ゼミをライバルに競合プレゼンテーションした経験を背景にして書かれています。そのような意味で理論的・実証的なアカデミックな研究とビジネス思考との融合を目指した意欲的な卒論です。 |
キーワード1 | TVCM |
キーワード2 | 固定観念 |
キーワード3 | 自分らしさ |
キーワード4 | 個性 |
キーワード5 | ブランド力 |
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