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学科 | メディア学科 |
年度 | 2011 |
ゼミ名 | 青木 貞茂 |
タイトル | B級ご当地グルメは地域ブランド広告として如何に成功したか |
内容 | 今、全国各地でB級ご当地グルメによるまちおこしが盛んである。各地方でイベントが行われ、その度にメディアに取り上げられている。2006年、「B級ご当地グルメの祭典!B-1グランプリ」は初めて青森県八戸市で開催された。当初から、割り箸の重さでグランプリを決めるという投票制度が設けられていた。このような斬新アイデアは、来場者に「投票することで地域に貢献した気分になれる」「グランプリの可能性のあるグルメ探し」などといった感覚を与えていると考えられる。その後、「安くてうまくて地元で愛されている地域独特の食べ物」であるB級ご当地グルメは、2010年9月に開催された第5回厚木大会で大ブレイク。2日間で43万5000人の来場者を集めた。B級ご当地グルメは単なる「食」ではなく、そこには新しい地域の個性との触れ合いや感動がある。長年生き残ってきた確かな味であり、地元の人たちの「地元愛」がある。B級ご当地グルメがきっかけとなり人々は地方に目を向けるのだ。B級ご当地グルメは不況の中にあって、地方を元気にする切り札である地域資源となる可能性を秘めている。数百円の食べ物のために何故多くの観光客が訪れ、数百億円もの経済効果を生み出すことができるのか。B級グルメが注目を集め、地域活性化の鍵となっている理由を論証した。 |
講評 | 青木ゼミの卒論で扱うテーマは、広告論の観点からブランド広告、地域広告の特徴、物語広告の成功分析、アイドルのブランディング、ゆるキャラの効果とヒットの要因、成功した地域ブランディング、企業の広告戦略など幅広い領域が扱われます。これらのテーマに関して、生活者視点に立った受け手の深層心理把握=インサイトをベースに具体的なケース分析、歴史分析、記号論的な分析などを行なっています。これらは、ゼミ生がゼミにおいて様々な広告を分析するケーススタディを学んだ上で、実際の広告主にビジネスレベルでの広告キャンペーンを企画・立案、他大学の広告ゼミをライバルに競合プレゼンテーションした経験を背景にして書かれています。そのような意味で理論的・実証的なアカデミックな研究とビジネス思考との融合を目指した意欲的な卒論です。 |
キーワード1 | 地元愛 |
キーワード2 | 歴史 |
キーワード3 | まちおこし |
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