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学科 産業関係学科
年度 2011
ゼミ名 浦坂 純子
タイトル JFLの地域クラブに所属する選手の働き方について
内容  Jリーグの下位に位置するサッカーリーグであるJFLに所属するクラブは、全てアマチュアであり、経営など資金面で苦労している。数多いアマチュア選手たちは、クラブからの収入がなく生活が困難である。また、プロ選手のように競技に専念できず、クラブ存続のためにも、地域の支援を得るための活動が求められるが、選手が競技と生活のための様々な活動をいかに両立しているのかについては、これまで明らかにされてこなかった。そこでJFLに所属するクラブと選手に聞き取り調査を行い、JFL選手の特有の働き方と地域貢献について分析した。
 その結果、アマチュアだけでなくプロでも、競技の他にアルバイトなどで収入を得ている選手が多く存在した。また、多い選手は週1~2回の頻度でクラブの行う地域貢献活動に参加しており、競技の他に都合のつく範囲で地域の企業などに勤務するなどして生活の糧を得ていた。問題点としては、選手の入れ替わりが激しいJFLにおいて、退団後の支援が不十分であることが挙げられる。また、クラブによって選手の働き方が大きく異なるため、今後、他のクラブとの比較も必要だろう。
講評  プロとアマチュアの境界線が曖昧なJFLのクラブ・選手において、競技と生活のための活動の実態を丁寧な聞き取り調査を通じて明らかにすることにより、単にサッカーという特殊な世界のみならず、個人の多様な働き方やキャリア形成、さらには地域振興に関する新たな視点を提示していて興味深い。
キーワード1 地域活動
キーワード2 働き方
キーワード3 アマチュア選手
キーワード4 引退後
キーワード5  
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