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学科 | 産業関係学科 |
年度 | 2011 |
ゼミ名 | 千田 忠男 |
タイトル | 日本におけるギャンブル産業の未来―日本版カジノとパチンコ廃止― |
内容 | 日本の財政は危機的な状況にあり、現状のまま推移していくと遠からず財政破綻を引き起こす可能性を孕んでいる。日本国内での消費を増やすためにも、観光立国の推進が必要とされている。その1つの策として、総合エンターテイメント施設であるカジノを作るという考え方がある。日本国内に多数あるギャンブル産業の中でも、パチンコは非常に特殊な産業であり、店舗の多さに加えてその独特の換金方式も問題視されている。そのため、パチンコ産業は内包する問題点も非常に多く、現在の日本は国内のあらゆる場所に小さなギャンブル場が散らばっているような状況であるともいえる。カジノ産業は様々な施設が複合した総合エンターテインメント施設であり、その場は非日常の世界を演出する。カジノはリピーターを増加させることが成功の秘訣であり、近隣諸国のカジノに対抗するためにも日本の独自性をもったカジノを創出することが不可欠である。 |
講評 | 12編の卒業論文を指導し、あわせて評価した。そのいずれも現代の私たちが直面する重要なテーマを取り上げて、適切な方法で究明し的確な結論を得て、論文に仕上げている。 その特徴をみると、6編において雇用労働問題が取り上げられていた。また、日本経済の発展を図るテーマが3編、職業教育の課題が2編、芸術における労働表現の課題が1編において、積極的に取り上げられていた。さらに方法についてみると、10編において文献調査が主として 用いられ、2編において聞き取り調査も採用されていた。最後に、5編において国際的諸事情を視野に入れた研究が行われた。 個々の論文についてつぎのよう視点から評価した。 (1) 政策的解決を図るべき課題について、文献調査や社会調査を経て問題状況を事実として把握し、問題の性質の則した解決策が提起されているかどうか。そうした研究手続きが意識されているかどうか。 (2) 価値判断の分かれる場合には事実を確認する手続きを慎重的確に進めることが重要であること、仮に誰もが認識できる事実であっても解釈は幾通りもあり得るということ、などを十分に理解したうえで、合理的な解釈を導こうとしているかどうか。 (3) 問題解決に向けて事実根拠にもとづいて、なおかつ実現可能な政策を立案しようとしているかどうか。 (4) 以上に加え、これから社会で活躍する際に期待される意志と意欲を表現しているかどうか。 以上の視点から12編の論文を評価したところ、いずれもすぐれた研究成果をまとめていると判断できた。 |
キーワード1 | 財政破綻 |
キーワード2 | 観光立国 |
キーワード3 | 3店方式 |
キーワード4 | 総合エンターテイメント |
キーワード5 | |
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