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学科 | 社会学科 |
年度 | 2008 |
ゼミ名 | 立木 茂雄 |
タイトル | バイリンガルの言語的社会構築(Bilinguals and Linguistic Social Construction) |
内容 | この論文はバイリンガルが言語的に社会構築を行っているかを研究したものである。この調査は5人のバイリンガル女性を対象に各々一時間のインタビューで海外経験や自己について語ってもらい、そのインタビューを基に分析を行ったものである。結論から言えば、5人はそれぞれインタビューの最も多かった回答言語と海外年数が必ずしも比例しないことが明らかになった。しかし、言語によって対話の仕方が変わることが判明したのである。彼女等を通して見えたのは、言語は社会的な習慣又は慣習の産物であり、他人との関係性の中で意味が与えられるということである。他人との関係性においても、人によって言葉に与えられる意味は異なり、言語によっても自己を表現する仕方に違いがあることが分かったのである。特に英語で会話をする時と日本語で会話をする彼女達を比べた場合、英語での方が日本語よりも表現の仕方にバリエーションがあったことも明らかになった。この調査はさらなるバイリンガルの自己表現における研究に新しい可能性を生み出すことであろう。 |
講評 | 本年度は16本の卒論が執筆されました。その内訳を大別すると、大きく4つのグループに分かれました。(1)家族社会学に関する実証・文献研究が5本、(2)社会学的自己論に関する実証研究が4本、(3)防災および防犯に関する実証研究が4本、(4)その他が3本(NPO内の人間関係、芸術家の社会関係、知識社会学的理論研究)でした。どの研究も3回生の終わりには先行研究のレビューを済ませ、就職活動の合間を縫うようにして現場でデータを集め、関連研究をフォローし、論を理組み立てるといった作業を精力的におこなった力作がそろいました。 |
キーワード1 | 社会構築 |
キーワード2 | 習慣 |
キーワード3 | 他人との関係性 |
キーワード4 | 表現の仕方 |
キーワード5 | |
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