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学科 | 産業関係学科 |
年度 | 2011 |
ゼミ名 | 三山 雅子 |
タイトル | 生活保護の今後の在り方について |
内容 | 生活保護とは、生活に困窮し健康で文化的な最低限度の生活ができなくなった時に利用できる最後のセーフティネットである。しかし、その生活保護制度が正しく機能していない。具体的には、所得隠しによる不正受給問題や年金額が生活保護受給額を下回っていることでの不公平感、近年の経済状況悪化による生活保護費の急増問題等である。これらの問題に伴っての受給申請拒否なども深刻である。このような諸問題を検討し、生活保護制度の今後の方向性を考察する。 生活保護問題を考える時、貧困問題を切り離しては解決できない。今ある貧困と将来につながる貧困の連鎖を断ち切るためにも生活保護制度の立て直しが早急に求められる。 生活保護制度の使命とは、生活を保障するだけでなく、自立を助長することにある。すなわち、生活に困った人が立ち直り、再び自分の手で未来を切り開く支援をしていくことである。貧困に陥る人々に対して、できるだけ早く生活保護制度を利用してもらい、自立して納税者になるならば、投資した社会的な費用に見合うだけのリターンがあったと考えることができる。 |
講評 | 卒業論文はただ書けばよいというものではない。各人がたてた問いに対しこれまでどのようなことが論述されているのか、先行研究を知ることが必要不可欠である。卒論を読んでいて感じたのは、既存の言説をメディアに発表されたものであるというただその事のみで信じてしまっているということである。メディアに流布されている言説すべてが事実でも、真実でもない。世の中に流布している言説を自分の頭で判断して評価するという試みこそが自分の卒論をスタートするに当たって必要なことだ。学のスタートとして、まずはすべてを疑ってほしい。 |
キーワード1 | 貧困 |
キーワード2 | 不正受給 |
キーワード3 | 生活保障 |
キーワード4 | 自立支援 |
キーワード5 | |
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