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学科 産業関係学科
年度 2011
ゼミ名 三山 雅子
タイトル 新卒就職で苦戦する人たち
内容  大学に進学していながらも内定を得られないまま卒業する学生や就職留年する学生が数多く存在する。また、就職できたとしても早々と離職する若年者も多い。新卒者が就職活動に苦戦する原因は、景気の停滞や厳選採用、非正規雇用の増加などによって若年者の雇用数が減少していること、大学進学率と高校求人の減少により社会の豊かさに甘え学ぶ意欲、働く意欲を失っている学生が増加していること、大学が学生を教育できていないこと、雇用のミスマッチが起こっていることなどが挙げられる。もちろん学校から社会へのスムーズな移行に向けて政府も対策をとっており、手をさしのばす企業もある。また、学生の就職に向けて対策、支援、教育を行う大学もある。しかし、それらの試みも全学生に行きわたったものではない。これからの大学にはキャリア教育、就職力を鍛えるカリキュラム、徹底した学生の管理、中小企業の求人斡旋などが求められる。そして、何よりも学生自身が豊かさに甘えず社会に真正面から向き合わなくてはならない。
講評  卒業論文はただ書けばよいというものではない。各人がたてた問いに対しこれまでどのようなことが論述されているのか、先行研究を知ることが必要不可欠である。卒論を読んでいて感じたのは、既存の言説をメディアに発表されたものであるというただその事のみで信じてしまっているということである。メディアに流布されている言説すべてが事実でも、真実でもない。世の中に流布している言説を自分の頭で判断して評価するという試みこそが自分の卒論をスタートするに当たって必要なことだ。学のスタートとして、まずはすべてを疑ってほしい。
キーワード1 大卒無業者
キーワード2 就職力
キーワード3 大学進学率
キーワード4 豊かさ
キーワード5 キャリア教育
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