詳細 | |
---|---|
学科 | 産業関係学科 |
年度 | 2011 |
ゼミ名 | 冨田 安信 |
タイトル | なぜ「テレビ離れ」と言われるのか? |
内容 | テレビ離れ」と言われることが多いが、視聴率などのデータを見るかぎりでは、国民全体の視聴率が目立って低下しているわけではない。しかし、若年層の視聴時間の減少、ゴールデンタイムの視聴率の低下が着実に進んでいる。では、なぜ「テレビ離れ」と言われるのか。その理由として、インターネットの台頭、生活スタイルの多様化、「ながら」視聴などがあげられるが、根本的な原因は、テレビがつまらなくなったことである。その解決策は、真摯に番組を作ることである。大切なことは、番組をつくるにあたり、この番組を見た人に何を伝えたいのか、どんな影響を与えたいのかを追求することである。バラエティなら「笑い」、ニュースなら「真実」、ドラマなら「感動」など、明確なヴィジョンをもって番組を制作することで、よい番組を生み出すことができる。テレビほど多くの人々が気軽に触れることのできるメディアは他にはない。多数の人が同時に同じものを共有することができる。今、テレビを見ている人がどんどんツイートして感想を共有している。そして、その共有から「感動」や「喜び」が発生し、広がっていく。そこに、テレビがまだまだ発展していく可能性を感じる。 |
講評 | 先日のゼミ発表後の打ち上げに、卒業して4年目のゼミの先輩6人が参加してくれました。就職活動中の3回生に何か話してもらおうと1人に声を掛けると、彼が同期生にも声を掛けてくれ、6人が集まってくれました。 ゼミ発表の数日前、3回生が彼にゼミ発表する内容に関してメールでいくつか質問しました。「中小企業のいいところはどこですか」といったような質問でした。先輩からの返事のメールには、人に話を聞くときに大切なことが書かれていました。「本やネットで調べられることは調べて、それでもわからないことを質問しなさい」、「「自分はこう思うのですが」という仮説をもって質問しなさい」、「相手の答えを受けて議論が深まる、展開していくような質問をしなさい」の3つです。仕事をしていくなかで彼が学んだ質問の仕方です。彼のアドバイスは、卒業論文を書くことを通じて学生が身につけることができるものとつながっています。ゼミ生の卒業論文を読みながら、そうしたことをどれだけ意識して学生を指導できたかを考えると、反省するところが多いというのが正直な気持ちです。 卒業生としゃべっていて興味深かったのは、入社したとき、関西よりも関東の大学出身者のほうが、プレゼン能力が高いと感じた人が多かったことです。単なるプレゼンのうまさというより、意味のある仮説を立て、それを根拠づけるデータを収集し、相手を説得できるよう筋道立った話ができる能力が高いということでしょう。翌日、大企業の採用担当者に会ったとき、このことを話しました。彼も採用面接で関東と関西の大学生の違いを感じることがあり、関東の大学生のほうが揉まれている、切磋琢磨しているという印象を受けるそうです。ディベート大会に参加した、懸賞論文に応募したというような話をするのも関東の大学生のほうが多いそうで、このあたり、何か関係があるかなと二人で話しました。数年前、他大学の先生からゼミ対抗のディベートをしませんかと誘いを受けましたが、なんとなく断ってしまいました。私のゼミ生の卒業論文のレベルアップにつながるいい機会だったかもしれません。 |
キーワード1 | 視聴率 |
キーワード2 | テレビ離れ |
キーワード3 | 番組制作会社 |
キーワード4 | |
キーワード5 | |
戻 る |