詳細 | |
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学科 | 産業関係学科 |
年度 | 2011 |
ゼミ名 | 冨田 安信 |
タイトル | 今求められる企業年金 |
内容 | 近年、年金に関する問題は増加してきており、世のサラリーマンたちにとって、自分の老後を悠々自適に過ごせるかどうか、不透明になってきている。消えた年金問や、年金未納問題など、公的年金における不祥事は後を絶たない。また、給付年齢も年々引き上げられており、現在でもすでに65歳が給付開始年齢となっており、将来は給付開始が70歳になるかもしれない。そんな現代において、不安要素を多数含んだ公的年金だけに頼りすぎていては、安心して老後を迎えることができないかもしれない。そんな現代で注目すべきは企業年金であり、自分の年金を少しでも増やすためにも、企業年金をしっかりと考える必要がある。しかし、一言で企業年金といっても、厚生年金基金や確定給付企業年金、確定拠出年金など、さまざまな種類が存在している。どの制度が企業側、従業員側双方にとって最も良い制度なのか。今現代に求められている理想的な企業年金とは、どのようなものなのか明らかにしていく。 |
講評 | 先日のゼミ発表後の打ち上げに、卒業して4年目のゼミの先輩6人が参加してくれました。就職活動中の3回生に何か話してもらおうと1人に声を掛けると、彼が同期生にも声を掛けてくれ、6人が集まってくれました。 ゼミ発表の数日前、3回生が彼にゼミ発表する内容に関してメールでいくつか質問しました。「中小企業のいいところはどこですか」といったような質問でした。先輩からの返事のメールには、人に話を聞くときに大切なことが書かれていました。「本やネットで調べられることは調べて、それでもわからないことを質問しなさい」、「「自分はこう思うのですが」という仮説をもって質問しなさい」、「相手の答えを受けて議論が深まる、展開していくような質問をしなさい」の3つです。仕事をしていくなかで彼が学んだ質問の仕方です。彼のアドバイスは、卒業論文を書くことを通じて学生が身につけることができるものとつながっています。ゼミ生の卒業論文を読みながら、そうしたことをどれだけ意識して学生を指導できたかを考えると、反省するところが多いというのが正直な気持ちです。 卒業生としゃべっていて興味深かったのは、入社したとき、関西よりも関東の大学出身者のほうが、プレゼン能力が高いと感じた人が多かったことです。単なるプレゼンのうまさというより、意味のある仮説を立て、それを根拠づけるデータを収集し、相手を説得できるよう筋道立った話ができる能力が高いということでしょう。翌日、大企業の採用担当者に会ったとき、このことを話しました。彼も採用面接で関東と関西の大学生の違いを感じることがあり、関東の大学生のほうが揉まれている、切磋琢磨しているという印象を受けるそうです。ディベート大会に参加した、懸賞論文に応募したというような話をするのも関東の大学生のほうが多いそうで、このあたり、何か関係があるかなと二人で話しました。数年前、他大学の先生からゼミ対抗のディベートをしませんかと誘いを受けましたが、なんとなく断ってしまいました。私のゼミ生の卒業論文のレベルアップにつながるいい機会だったかもしれません。 |
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