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学科 | 産業関係学科 |
年度 | 2011 |
ゼミ名 | 冨田 安信 |
タイトル | プロスポーツビジネスによる地域活性化 |
内容 | 昨今の不況の最中、地方は人口や経済規模などにおいて、都市部との格差が広がってきていることが問題となっている。その影響により、街に活気が見られなくなってきている地域が多くなってきていて、自治体は様々な地域振興策を行っているが、あまり変化が起きないのが現状である。 そこで、現状を打破するためにプロスポーツチームによる地域活性化である。地域密着を掲げたチームを地方に誘致することにより、街を盛り上げていこうというものである。実際に新潟アルビレックスなど、結果を出しているところが多く、注目を集めている。著者は、なぜ資本の少ない地方にチームは本拠地を構えようとするのか、地域密着は経済的側面以外にどのようなメリットがあるのか、各地のチームの事例などを挙げて説明している。その中で、チームは地元スポンサー企業との連携の強化、地元住民との密接な関係形成、行政からの支援の獲得といったものが必要で、また反対に、企業、住民、行政も、地域を盛り上げていくためにチームのサポートを行い、相互に協力し皆がつながっていくネットワーク作りが必要であるということがわかった。プロスポーツビジネスが地域活性化の起爆剤となるということが確かであるが、成功へ導くには上述のような努力をそれぞれが行っていかなければならないと著者は結論付けている。 |
講評 | 先日のゼミ発表後の打ち上げに、卒業して4年目のゼミの先輩6人が参加してくれました。就職活動中の3回生に何か話してもらおうと1人に声を掛けると、彼が同期生にも声を掛けてくれ、6人が集まってくれました。 ゼミ発表の数日前、3回生が彼にゼミ発表する内容に関してメールでいくつか質問しました。「中小企業のいいところはどこですか」といったような質問でした。先輩からの返事のメールには、人に話を聞くときに大切なことが書かれていました。「本やネットで調べられることは調べて、それでもわからないことを質問しなさい」、「「自分はこう思うのですが」という仮説をもって質問しなさい」、「相手の答えを受けて議論が深まる、展開していくような質問をしなさい」の3つです。仕事をしていくなかで彼が学んだ質問の仕方です。彼のアドバイスは、卒業論文を書くことを通じて学生が身につけることができるものとつながっています。ゼミ生の卒業論文を読みながら、そうしたことをどれだけ意識して学生を指導できたかを考えると、反省するところが多いというのが正直な気持ちです。 卒業生としゃべっていて興味深かったのは、入社したとき、関西よりも関東の大学出身者のほうが、プレゼン能力が高いと感じた人が多かったことです。単なるプレゼンのうまさというより、意味のある仮説を立て、それを根拠づけるデータを収集し、相手を説得できるよう筋道立った話ができる能力が高いということでしょう。翌日、大企業の採用担当者に会ったとき、このことを話しました。彼も採用面接で関東と関西の大学生の違いを感じることがあり、関東の大学生のほうが揉まれている、切磋琢磨しているという印象を受けるそうです。ディベート大会に参加した、懸賞論文に応募したというような話をするのも関東の大学生のほうが多いそうで、このあたり、何か関係があるかなと二人で話しました。数年前、他大学の先生からゼミ対抗のディベートをしませんかと誘いを受けましたが、なんとなく断ってしまいました。私のゼミ生の卒業論文のレベルアップにつながるいい機会だったかもしれません。 |
キーワード1 | プロスポーツビジネス |
キーワード2 | 地域密着 |
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