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学科 | 社会学科 |
年度 | 2008 |
ゼミ名 | 立木 茂雄 |
タイトル | 女子学生の就労意識に影響を与えるもの ―母娘の関係性から― |
内容 | 2008年秋、同志社大学、同志社女子大学に通う女子学生を対象に「就労意識について」の調査を行った。調査内容の主な焦点は、母親の存在は、女子学生の就労意識にどのような影響を及ぼしているのかである。これまでの研究で親子、特に母娘の職業は類似する可能性が高いという結果が明かにされており、それを受けて女子学生の将来の理想像は、母親の就労形態に類似するのではないかという仮説をたてた。今回の調査では、母親がこれまで歩んできたライフコースと、将来女子学生が歩みたいと考える理想のライフコースの比較、また女子学生は日頃からどの程度母親とコミュニケーションをとっているのか、などを質問し、その結果を分析した。 結果は仮説に反し、母親の就労形態に関わらず、半数以上の女子学生は将来何らかの形で働きたいという強い意思を持っているということがわかった。特に、結婚、出産後も働き続けたいと考える女子学生は多く、専業主婦となり家庭に入ることを希望している女子学生はわずかであった。 この結果を受け、母親の影響よりも何か他に大きな要因があると考えた。それは「女性の主婦化」が進んだ母親世代と、女性であれ外に出て働くのは当たり前とする女子学生世代の時代の変化である。落合恵美子の『21世紀家族』を参照しながら、「女性にとって働くとはどういうことか」を明かにして、考察を行っている。 女子学生の高い就労意欲は、明かに社会体制の変化からくるもので、母親の影響はそれほど受けていないことがわかった。これからは、性別にかかわらず多くの人が働くことに生きがいを見出す時代になるだろう。 |
講評 | 本年度は16本の卒論が執筆されました。その内訳を大別すると、大きく4つのグループに分かれました。(1)家族社会学に関する実証・文献研究が5本、(2)社会学的自己論に関する実証研究が4本、(3)防災および防犯に関する実証研究が4本、(4)その他が3本(NPO内の人間関係、芸術家の社会関係、知識社会学的理論研究)でした。どの研究も3回生の終わりには先行研究のレビューを済ませ、就職活動の合間を縫うようにして現場でデータを集め、関連研究をフォローし、論を理組み立てるといった作業を精力的におこなった力作がそろいました。 |
キーワード1 | 女子学生 |
キーワード2 | 就労意識 |
キーワード3 | 母親 |
キーワード4 | |
キーワード5 | |
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