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学科 社会福祉学科
年度 2011
ゼミ名 木原 活信
タイトル 高齢者に対するデス・エデュケーションの可能性―死を受容し,よりよく生きるための支援―
内容  高齢者にとって「死」は非常に身近な存在であり,高齢者福祉においても切っても切り離せないものである.しかしながら,日本の社会においては,「死」を語ることはタブー視される風潮がある.死への漠然とした恐怖を抱え,不安に苛まれたまま生きていくのはどんなに苦しいことであろうか.
近年,「いのち」を取り巻く問題が増えてきている中で,死を身近な問題として捉え,生と死の持つ意味を考えていく「デス・エデュケーション(死への準備教育)」という概念が注目されてきている.教育現場では大きな広がりを見せているが,高齢者福祉現場での実践報告はまだ少ない概念である.本稿では,デス・エデュケーションを,高齢者がより良い「生」を送るためのひとつの支援方法として取り上げ,その意義と可能性について考察した.その結果,高齢期の特徴や日本の社会文化的背景からみても,その意義は非常に大きいものであるとの結論に至った.また,高齢者を対象としたデス・エデュケーションの内容や方法にも言及した.
講評  高齢者に対するデス・エデュケーションの可能性について、文献から丹念によくまとめることができたと思います。日本においては、そこまで具体的な実践例があまりないので、論点としている死の教育準備ということがリアリティに少し欠けるところが分かりづらい点がありましたが、若者の視点で、死という隠蔽して伏せてしまいたいような問題を熟考できたことはよかったと新鮮でよかったと思います。
キーワード1 デス・エデュケーション
キーワード2 高齢者
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