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学科 社会福祉学科
年度 2011
ゼミ名 木原 活信
タイトル 児童虐待における加害者支援―加害者対応に関する制度への提言―
内容  近年では虐待を受けた子どもだけでなく,虐待した親に向けた支援の拡充を図る動きがみられている.しかし,虐待加害者に関する制度については未だ発展途上にあり,今後は,新たな支援制度の整備がより重要となってくるのではないだろうか.本稿では,児童虐待における“加害者への対応”に焦点を当て,海外との比較等から現行の支援や制度面での課題について検討した.現在の加害者への対応は“治療的対応”と“法的対応”という大まかな括りに分けることができるが,この二つの対応にはそれぞれ欠点も存在しており,加害者と支援とを結び付けることができていない.また,これらの対応を児童相談所が一手に引き受けている状況にも問題がある.そこで,加害者支援を有効に機能させる為の新たな制度的枠組みとして,“治療”と“法律”を扱う機関や果たすべき役割を明確に分けるとともに,“福祉”の領域が両者を結び付け,調整する役割を果たす必要があるとの結論に至った.
講評 児童虐待において等閑視されている被害者ではなく、加害者の支援という間隙にあるテーマを先行研究にある文献からよく整理していると思います。願わくば、もっと文献参照を超えて自分の主張をいっそう明確にしていけばなお、よかったでしょう。論理展開は、一貫性があってよいと思います。
キーワード1 児童虐待
キーワード2 加害者支援
キーワード3 ワーキング・トゥギャザー
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