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学科 社会福祉学科
年度 2011
ゼミ名 木原 活信
タイトル 母子家庭の貧困問題―ベーシック・インカムの視点から考察する―
内容  近年,日本の経済状況や社会構造が著しく変化し貧困問題がクローズアップされるようになった.その中でも,独立母子家庭の貧困率は他の世帯と比較して非常に高い割合となっているため,独立母子家庭の貧困問題を解決することは日本の貧困問題を解決する糸口となると考えられる.そのため,本稿では独立母子家庭に焦点を当て現行の社会保障制度や雇用の仕組みを批判し,貧困から抜け出すための一手段としてベーシック・インカムの考え方が有効であるということを述べた.また研究の過程で,独立母子家庭が貧困に陥る主な原因は,現行の雇用・社会保障の仕組みの中に女性差別が潜んでいることである事が判明した.その状況を踏まえ,ベーシック・インカムを運用する上では,単純に制度化するだけでなく人々のジェンダーへの意識を変化させる政策も複合的に行う必要があるということを述べた.
講評  日本における重要な子どもの貧困問題を明示し、特に独立母子家庭に焦点を当て現行の社会保障制度や雇用の仕組みを批判し,貧困から抜け出すための一手段としてベーシック・インカムの考え方が有効であるという仮説から、それをなんとか論証して結論へと導いたことは評価できるものです.論理手順も十分であると思われます。母子の貧困、今後も問い続けてください。
キーワード1 母子家庭
キーワード2 貧困
キーワード3 ベーシック・インカム
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