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学科 | 社会福祉学科 |
年度 | 2011 |
ゼミ名 | 木原 活信 |
タイトル | オーバードーズの理解,新たな概念への一考察―リストカットとの比較を通してその特性を探る― |
内容 | 本稿は,オーバードーズの理解の為にオーバードーズを一つの新たな独立した概念として捉えることを提唱したものである.そのために本稿ではまず,自傷行為に対する理解を深め,オーバードーズを自傷行為とみなすかどうかを検証することにした.リストカットとの比較を通して洗い出したオーバードーズの特性と,松本(2009)の自傷行為の定義を参考に,オーバードーズは視覚的・知覚的変化を即時には確認できないという点から,それを自傷行為としてみなさないこととした.SNS(ソーシャルネットワーキングサービス)や,比較の過程で知ったオーバードーズ経験者達の声からは,その事の重大さが計りしれたのは言うまでもない.しかし,未だにオーバードーズの認識には曖昧な部分が付きまとう.まずその曖昧さを正確に認識し受け入れることが必須の第一歩であり,そのうえでオーバードーズのもつ独自の部分にもっと目を向けていくことが,オーバードーズを理解し,支援につなげていくのに必要なのではないだろうかという考察に至った. |
講評 | これまで専門家でも等閑視されてきたオーバードーズそのものを精緻に概念化させた上で、さらに新たな概念について、同様の若者に多いリストカットとの比較を通してその特性を探るという大変、ユニークな論稿となった。あまり誰も考察しなかったものを、集中的に議論した点は高く評価でき、また先行研究があまりないなかでも十分に自分に主張を描き出せたように思えます。よくがんばりました。 |
キーワード1 | オーバードーズ |
キーワード2 | 自傷行為 |
キーワード3 | 位置づけ |
キーワード4 | リストカット |
キーワード5 | 市民権 |
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