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学科 | 社会福祉学科 |
年度 | 2011 |
ゼミ名 | 木原 活信 |
タイトル | 保育・子育て支援の重要性とスウェーデンの保育・子育て支援制度―保育を充実させるべきか家庭に直接資金を配り援助すべきかを女性の就業と出生率の視点から考察する― |
内容 | 1960年代にアメリカで経済的に恵まれない経済的に恵まれない子供たちを対象に二年間だけ学習支援をするペリー就学前教育計画によって幼児期の学力差が将来の学力差や成人してからの経済状況や逮捕者率にまで影響をあたえることが判明した.これは,IQなどの認知能力ではなく,学習意欲や労働意欲,努力や忍耐などの非認知能力が高まったことが原因であるとされている.また,裕福層と貧困層の間の学力差が義務教育の前の段階から差がついていることから,幼児教育や保育が貧困解決の手段としても注目を集めている.このような非認知能力を重視する保育がスウェーデンで行われており,スウェーデンでは女性の就業支援が基になって保育の拡充が行われてきた.女性の就業率が高い国ほど出生率が高いとされているが,その原因を探り,家族手当の増額だけでは出生率が回復せず,女性の就業が重要であることを証明する. |
講評 | 保育・子育て支援の重要性とスウェーデンの保育・子育て支援制度について、既存の文献にたよりながら論じたものである。特に、論点は、保育を充実させるべきか、家庭に直接資金を配り援助すべきかを、女性の就業と出生率の視点から議論している点であるが、十分に議論し尽くせたかどうかは別として、ユニークな着想となった。まだまだ課題は残るが、スウェーデンの光と影にも触れている点や、論理の展開は一貫性があり、深いものとなっていることは評価できる。今後は、更にこの論理を執拗に深めていってほしい。 |
キーワード1 | 保育 |
キーワード2 | 女性就業 |
キーワード3 | スウェーデン |
キーワード4 | |
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