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学科 | 社会福祉学科 |
年度 | 2011 |
ゼミ名 | 木原 活信 |
タイトル | 自死遺族支援に感じる抵抗感の明確化と考察―遺族でない人間の向き合い方・あり方― |
内容 | 自殺対策基本法や自殺対策大綱の制定により,自死遺族支援は国によってその必要性を明確化された.本論では,自死・自死遺族へ人々が感じる抵抗感を①同じく生き辛い社会を体感している人々が自死者の環境を想像しやすくなったこと,また「差別・偏見はいけない」という道徳教育によって,偏見が中和されたもの,②善意の気持ちを根底に「何かしようとしても,遺族ではないから何もできない」「遺族は自死に触れてほしくないだろう」という意識の2つに分類し,またその抵抗感によって遺族が孤立する可能性があることについて述べた.また,自死遺族・遺族である支援者の2名に聞き取り調査から,抵抗感を減少して自死遺族以外の人間が自死遺族支援に関わる必要性を述べ,その関わりによって①遺族の孤立化を防ぐ,②遺族の気持ちに寄り添う姿勢と,支援に対する理解をすることで,自死遺族支援の広がりに貢献できることを結論として述べた. |
講評 | 自殺問題のなかでも、とりわけ自死遺族支援に特化して論理を展開した論文である。特に遺族へ感じる「抵抗感」が一体何かを明確している点は着想が新鮮で興味深い。また遺族でない人間の向き合い方・あり方にも触れている点も市民感覚として興味深い。既存の文献のみならず、二人の当事者から生の声を聞き出すというインタヴュー調査はリアリティのあるものとなった点が評価できる。今後ともしっかりがんばってほしいですね。 |
キーワード1 | 自死 |
キーワード2 | 遺族支援 |
キーワード3 | 偏見 |
キーワード4 | |
キーワード5 | |
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