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学科 | 社会福祉学科 |
年度 | 2011 |
ゼミ名 | 空閑 浩人 |
タイトル | 不平等を考える―貧困のない社会に向けて― |
内容 | 日本社会は中流層が厚く、富裕層と貧困層が少ない「総中流社会」といわれ、貧困は存在しないものだと思われてきた。しかし、実際は日本のセーフティネットが十分に機能していないために貧困状態に陥った人々が這い上がれずにいる現状がある。それに加え、昨今の経済不況により貧困問題はより深刻化し、現代社会において無視できない問題となった。本稿では、日本の貧困問題の現状を通して貧困が起こる原因、貧困の悪循環にふれ、今後必要とされている支援は何なのか、貧困問題にどう向き合っていくべきかについて検討した。また、貧困状態に陥る前提には機会の不平等が存在することをインドの経済学者、アマルティア・センの「潜在能力」の概念を用いて考察している。これからの施策については福祉先進国のデンマークやオランダの取り組みを参考とした。社会的な施策はもちろんだが、貧困が自己責任ではないという認識を私たち一人ひとりが持つことから貧困のない社会が少しずつ実現されていくのではないだろうか。 |
講評 | 本論文は、今日の日本社会における貧困問題を取り上げ、不平等という観点から考察したものである。単に経済的な側面だけでなく、社会関係的側面における不平等としての貧困を、アマルティア・センの「潜在能力」の概念を取り上げつつ検討した力作である。 |
キーワード1 | 貧困 |
キーワード2 | 不平等 |
キーワード3 | 潜在能力 |
キーワード4 | |
キーワード5 | |
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