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学科 社会福祉学科
年度 2011
ゼミ名 空閑 浩人
タイトル 親子と絵本 ~親子の架け橋としての絵本~
内容 筆者は子どもの問題を考える上で最も大切なことは育児環境だと考える。しかし、近年の社会変化に伴いその育児環境も大きく変化した。その「育児環境の変化」が招いたものは「親子関係の違和感」である。地域、家庭、女性のあり方の変化が子育てのあり方を変え、またメディアの多様化が親子のコミュニケーションの機会を減らすこととなった。母親やマスメディアに子育てが集中した結果、「育児不安・葛藤を感じる親の増加」や「親子のふれあいの減少」というような育児の状況に陥った。これが「親子関係の繋がり」を阻む結果になった。「親子の繋がりを確かなものにすることは、現代の育児環境の課題である」「絵本がそれを効果的に達成する」ということを本稿で主張する。「育児葛藤・育児不安を感じる親の増加」・「親子のふれあいの減少」を引き起こす育児環境の中でどのようにして絵本が「親子の絆」を結ぶのか明らかにする。絵本が、親子の双方に影響を与え、健やかな子育てを実現し、ひいては豊かな子どもを育てることになることを明らかにする。そのために、子育てにおける絵本の役割りを「共感体験」「愛情を与えるふれあい」「子どもを知る手がかり」「子どもを愛しく感じるきっかけ」の4つを中心に考える。さらに、伝統的なあそびや近代的なメディアとの比較、幼児期の発達、親の役割など角度を変えて深堀りし、考察する。
講評 本論文は、子どもの健やかな成長を支える環境づくりに、絵本が重要な役割を果たすとして、親子関係を育む絵本の役割に着目したものである。親子が共に過ごす時間を豊かにする「絵本」の意義や可能性についての論述は、読む者を暖かい気持ちにしてくれる。
キーワード1 絵本
キーワード2 親子
キーワード3 育児環境
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