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学科 社会福祉学科
年度 2011
ゼミ名 永田 祐
タイトル 持続可能な医療保険制度を目指して―市場原理の導入による保険者機能の強化を中心に―
内容 わが国の医療保険制度は,様々な問題を抱えている.高齢化の進行による医療費の増大,過剰診療,保険者間の財政格差などの課題を克服なくして,現行制度を維持することは困難であると考える.その解決策として,医療保険制度の抜本的な構造改革を行い,医療費の抑制と医療の質の向上を重視した仕組みを導入することを検討すべきである.実際,ドイツでは,わが国よりも先に医療費抑制政策を実施し,「保険選択制」,「リスク構造調整」などの市場原理を導入することで,保険運営の効率化を促すとともに,医療の質の向上を保険者間の競争により実現させている。
本稿では,わが国の医療保険制度の構造的な問題点を取り上げ,公的医療保険制度に市場原理を導入したドイツの医療構造改革を保険者機能の強化の観点から考察し,医療費の抑制・医療の質の向上を目的としながら,どのように現存する医療の問題に対処していくべきかを保険者に期待される役割に焦点を当て,明らかにしている。
講評 ドイツでの留学経験を踏まえ、医療費の抑制と医療の質の向上を重視したドイツの医療保険改革を検討し、日本における保険者機能の強化のあり方にについて提言しました。丁寧に、そして地道に物事を進めていくことのできる力は、論者の持っている大きな長所です。卒論で探究したことと卒業後の仕事は違うかも知れませんが、こうした力を大いに発揮して活躍されることを期待しています。
キーワード1 保険者
キーワード2 保険選択
キーワード3 リスク構造調整
キーワード4  
キーワード5  
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