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学科 社会学科
年度 2008
ゼミ名 立木 茂雄
タイトル 個人の部屋は人に何を伝えるのか
内容 本稿では他者に対する個人の部屋に着目している。部屋が外から訪れる他者にどのような働きをして行為に影響を与えるのか探ることが本稿の目的である。調査としては実際に10人の知人に協力を頼み、各々の部屋を実際に訪問して撮影させてもらった。その際の反応や部屋の状態などをまとめ、考察することで部屋が持つ能力を探った。その結果として部屋とは相手との関係性において操作され、様々な姿に変化するものであるということが分かった。特に関係が浅く広い他者との関わりが多くなる大学生以降にできた友人の部屋は整頓されて多くの秘密は隠され、強調したいものだけが押し出されていた。逆に日常生活など多くの面で関わりを持ってきた人間については多くのものを隠さなかった。このように部屋とはただ個性的な面を見せるのではなく相手との関係性や相手についての情報量が状態として表れ、示される能力を持つということが分かった。
講評  本年度は16本の卒論が執筆されました。その内訳を大別すると、大きく4つのグループに分かれました。(1)家族社会学に関する実証・文献研究が5本、(2)社会学的自己論に関する実証研究が4本、(3)防災および防犯に関する実証研究が4本、(4)その他が3本(NPO内の人間関係、芸術家の社会関係、知識社会学的理論研究)でした。どの研究も3回生の終わりには先行研究のレビューを済ませ、就職活動の合間を縫うようにして現場でデータを集め、関連研究をフォローし、論を理組み立てるといった作業を精力的におこなった力作がそろいました。
キーワード1 日常生活と他者
キーワード2 自己の印象操作
キーワード3 他者の統制
キーワード4 秘密と信頼
キーワード5  
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